―――文字は嘘をつかない。
本当に鑑定していいんだな?
東雲清一郎は、大学一の変人でアンタッチャブルな存在。
著名な書道家でもある彼のバイトは、筆跡鑑定。
しかしそこには秘密があって……。
古都・鎌倉を舞台に巻き起こる、
文字と書、人の想いにまつわる4つの事件
祖父が残した謎を解き明かすべく、美咲は大学一の有名人、東雲清一郎を訪ねるが、噂に違わぬ変人で……。著名な書道家なのに文字を書かず、端正な顔立ちから放たれるのはシビアな毒舌。挫けそうになるも、どうにか清一郎を説得。鑑定に持ち込むが――「気持ちに嘘はつけても、文字は偽れない。本当にいいんだな?」。鎌倉を舞台に巻き起こる文字と書、人の想いにまつわる4つの事件を描く、連作短編ミステリー。
※この物語はフィクションです。もし同一の名称があった場合も、実在する人物・団体等とは一切関係ありません。