立ち止まったら、そこが墓場だ。
脱獄小説の大傑作!
「タランティーノのスタイル+ガイ・リッチーの下世話さ
+コーエン兄弟の諧謔+三池崇史のパワー」
大森望 (翻訳家・評論家)
「犯罪小説や冒険小説を好む方ならば、
ぜひとも読んでいただきたい」
吉野仁 (書評家)
舞台はほんの少しだけ未来の日本。
死刑制度が廃止され、「キャンプ」とよばれるようになった刑務所では
囚人たちの自由が大幅に拡大された(もちろん外に出るのは別だが)素晴らしき社会。
だが、犯罪の犠牲者の遺族には怒りの収まらない者もいる。
彼らは復讐を誓ってチームを結成し、 ターゲットが収監されているキャンプの襲撃をたくらむ。
一方、キャンプの囚人たちも脱獄を図る。
欲に駆られ結託と裏切りを繰り返す脱獄囚たちを描く
クールでクレイジーなクライム・ノヴェル。
- 文庫化して、2004年03月15日に宝島社文庫『逃亡作法』を発売しました。