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STORY
刑務所帰りの新納礼は家業である墓石販売業の中国進出にともない、異母兄の
藤木冴とともに、幼馴染みの大友翔子が教える大学に中国語を習いにいく羽目になった。
一方、十五年前に中国から日本に密入国してきた林傑(リンジェ)と羅偉慈(ルオウェイツ)は、
瀬川公平のもとで高利貸しの取立て屋をしていた。瀬川が大金をたんす預金していることを聞きつけたふたりは、金の在処を探るため、瀬川の孫娘、大友翔子をかどわかすことを計画し、大学に乗り込む。
さらに礼の親友で殺し屋のクリス・淳也・キーナーも加わり、瀬川が仕切る地下銀行の隠し金をめぐって、欲望まみれの奴らが大争奪戦を繰り広げることに・・・。
藤木冴とともに、幼馴染みの大友翔子が教える大学に中国語を習いにいく羽目になった。
一方、十五年前に中国から日本に密入国してきた林傑(リンジェ)と羅偉慈(ルオウェイツ)は、
瀬川公平のもとで高利貸しの取立て屋をしていた。瀬川が大金をたんす預金していることを聞きつけたふたりは、金の在処を探るため、瀬川の孫娘、大友翔子をかどわかすことを計画し、大学に乗り込む。
さらに礼の親友で殺し屋のクリス・淳也・キーナーも加わり、瀬川が仕切る地下銀行の隠し金をめぐって、欲望まみれの奴らが大争奪戦を繰り広げることに・・・。
タフで気が利いてシャレたセリフを書きたいとは常々思っているのですが、なかなか現実に出くわす一言に勝てません。
カルバン・クラインの娘がインタビューされたときです。父親が世界的に有名なデザイナーで困ったことはないかと質問されて、彼女、言ってくれました。
「そうねぇ、ボーイフレンドとベッドインするときに、彼の下着にパパの名前が書いてあることかしら」
ぼくが作品のなかにC.K.のブランドをよく登場させるのは、彼女のこの一言にあやかりたいと思っているからなのです。 (東山彰良)
カルバン・クラインの娘がインタビューされたときです。父親が世界的に有名なデザイナーで困ったことはないかと質問されて、彼女、言ってくれました。
「そうねぇ、ボーイフレンドとベッドインするときに、彼の下着にパパの名前が書いてあることかしら」
ぼくが作品のなかにC.K.のブランドをよく登場させるのは、彼女のこの一言にあやかりたいと思っているからなのです。 (東山彰良)
- 文庫化して、2007年08月11日に宝島社文庫『ラム&コーク』を発売しました。