壮絶な騙し合い、親族の抱きこみ、
渡される白紙の小切手…
堤帝国 vs. 盟主巨人
仁義なき闘い
真実の記録!
●江川 卓 「空白の1日」
●郭 泰源 「争奪戦」
●KKドラフト 「情報戦」
西武のクラウンライター買収から始まった、新興球団・西武と球界の盟主・巨人の仁義なき覇権争いを描いたノンフィクション。交渉権を持ちながら、巨人に「空白の1日」で怪物・江川卓をさらわれたその日から、“堤帝国”の巨人への逆襲が始まった――。生々しくも熱かった“選手争奪”をめぐる真実の記録を、当時の西武球団代表・坂井保之とスポーツライター・永谷脩が明らかにする。
坂井 保之(さかい やすゆき) プロフィール
1933(昭和8)年生まれ。山口県出身。プロ野球経営評論家。鎌倉在住。早稲田大学中退後、外資系企業に勤務。そのころ、岸信介元首相の部下だった中村長芳の薫陶を受け、1970年にロッテ・オリオンズ入社。1972年に退団後、太平洋クラブライオンズの球団社長兼代表に。クラウン身売り後、1979年に西武ライオンズの球団代表となる。1990年、福岡ダイエーホークスの球団代表となり、1994年、プロ野球経営評論家に。主な著書に『波瀾興亡の球譜』(ベースボール・マガジン社)、『プロ野球血風録』(新潮社)などがある。
永谷 脩(ながたに おさむ) プロフィール
1946(昭和21)年生まれ。東京都出身。スポーツライター。青山学院大学卒業後、『週刊少年サンデー』の編集部勤務を経て独立。漫画家の水島新司とともに、月刊『一球入魂』の創刊に携わる。1977年、編集者兼スポーツライターとして独立。『週刊ポスト』『Number』などに寄稿する一方、TBS ラジオ『森本毅郎・スタンバイ! 日本全国8時です』『荒川強啓 デイ・キャッチ! メキキの聞き耳』のコメンテーターとしても活躍。主な著書に『プロ野球歳時記』(文藝春秋)、『監督論 日本シリーズを制した25人の名将』(廣済堂出版)などがある。