第3回「日本ラブストーリー大賞」審査員特別賞受賞作!
源平争乱の時代。化粧の技ひとつで成り上がった、ひとりの顔師がいた―。
弁慶、義経、静御前・・・・・、史上の人物を織り交ぜて描く、感動の歴史長編。
選考委員の石田衣良さん、柴門ふみさんが絶賛した超大作がついに刊行決定! 新人らしからぬ圧倒的筆力が描く、新しい源平争乱のラブストーリー。義経の愛妾・静御前。彼女には、その美しさを陰から支える“化粧師(けわいし)”と呼ばれる女性がいた。化粧師の名は満月。満月は、京で「滅紫のきみ」と呼ばれ評判の美男子・弁慶に密かな恋心を抱いていた―。
目次
- 第一章 縁
第二章 門
第三章 美醜の白拍子
第四章 滅紫のひと
第五章 萌芽
第六章 寒椿
第七章 泡沫の温度
第八章 雨乞い
第九章 恥辱恋慕
第十章 化粧殿
第十一章 堀川館終焉
第十二章 あとぞ恋しき
第十三章 紫雲へと続く坂
『化粧坂』刊行に寄せて 浅倉卓弥