片山明のリハビリを支えた「家族愛」
「サラリーマン」になった小原道由――
大谷晋二郎、越中詩郎、栗栖正伸、大矢剛功
いま、すべてを語る「新日本」と「それから」
マット界の盟主と呼ばれ、日本の戦後大衆文化に多大な足跡を残してきたプロレス団体「新日本プロレス」。誇り高きライオンマークを一度は胸に付けながら、何らかの事情によって日の目を見ることなく団体を去った「無告の男」たち。知られざる「その後の人生」と新日本プロレスの裏面史がいま初めて明かされる。
サラリーマンになった柔道エリート「小原道由」の葛藤。不運な事故に遭遇した「片山明」が語った空白の18年。イス大王「栗栖正伸」の回想。馬場と猪木に仕えた男「越中詩郎」。安アパートに住む「大谷晋二郎」のイノセント・ワールド。
元『週刊ゴング』編集長、金沢克彦が描く、人生という名のリング――。
- 改訂、加筆のうえ文庫化して、2012年06月07日に宝島SUGOI文庫『元・新日本プロレス』を発売しました。
目次
- まえがき
第1章 小原道由 「最強伝説」の真実
名門「国士館大学柔道部」
スキンヘッドの「サラリーマン」
「寝技日本一」をハネ返した国士舘「小原伝説」
…ほか
第2章 片山明&大矢剛功 「不死鳥」が語った空白の18年
一通のメール
ケンドー・カシンの「取材依頼」
「片山ロケット」のインパクト
…ほか
第3章 栗栖正伸 「イス大王」のプライド
長州、前田、栗栖の共通点
恐怖の「イス大王」キャラの誕生
伝説の栗栖vs橋本ケンカマッチ
…ほか
第4章 越中詩郎 馬場、猪木、そして三沢──
「まともな人」がレスラーになると……
「WJはあんな形で終わっちゃったけどさ」
「おーい!ジャンボ、こいつの面倒見てくれ」
…ほか
第5章 大谷晋二郎 橋本真也を追いかけて
田町で朝まで飲む男
「花の92年入門組」の人生模様
「俺が辞めろって言ったら辞めるんだよ!」
…ほか
あとがき