『このミス』大賞シリーズ |
ハセベバクシンオー君はドン・キホーテだ。
悲しい道化だ。わたしがそうであるように。 だが、道化こそが世界を嗤(わら)う資格を得る。 ……いい小説だ。 馳 星周(作家) |
多数の死者を出したビル火災以来、歌舞伎町は史上空前の冬の時代から抜け出せずにいた。この街で非合法のゲーム喫茶を経営する元シャブ中毒・元銀行員の早瀬。彼は、幼なじみの警官が持ち込んだ1キロのシャブによって、ビル火災の謎と疑惑を知ることになる。歌舞伎町浄化作戦の裏側で進行していた陰謀と、やがて早瀬が辿り着く絶望的な真実とは。第2回『このミス』大賞優秀賞受賞作家が描く非合法ギャンブル戦争。
この商品は、2005年06月15日に発売された、書籍『ダブルアップ』を文庫化したものです。