おどろおどろしくも不思議に怖く美しい死の世界
―作家・加賀乙彦
―作家・加賀乙彦
最も理知的な小説家が自由な幻想で描いた恐怖のファンタジー20篇―
この短編集の読み方は、物語の整合性なんかではなく、結末に持っていく作者の手さばきのよさに騙されていくことに快感を覚えることだ。だから、そういう馬鹿げた話はありえないと、そっぽを向く人は、読まないほうがいい。馬鹿馬鹿しいけれども、ぎょっとする死が表現されていることに感心し、夜怖くて眠れなくなるような素直な人が、読者になる資格がある。―加賀乙彦「解説」より
死/毒/膿/変異/狂気/憑依/畸形/醜行/拷問/吸血/食人/生贄・・・
まるで悪夢の連なりのような20篇。
知的な恐怖と乾いた笑いが織りなす非現実の世界。
人生の残酷さや馬鹿馬鹿しさをデフォルメし、見事な仕掛けと隙のない文章、堅牢なエスプリ、通奏低音としてのエロスで描いた倉橋怪奇小説。
うれしくなるほどの怖さで20の夜の愉しみを約束してくれる、純文学の香り高い極上エンターテイメント!
まるで悪夢の連なりのような20篇。
知的な恐怖と乾いた笑いが織りなす非現実の世界。
人生の残酷さや馬鹿馬鹿しさをデフォルメし、見事な仕掛けと隙のない文章、堅牢なエスプリ、通奏低音としてのエロスで描いた倉橋怪奇小説。
うれしくなるほどの怖さで20の夜の愉しみを約束してくれる、純文学の香り高い極上エンターテイメント!
この商品は、2006年01月21日に発売された、書籍『大人のための怪奇掌篇』を文庫化したものです。
目次
- 第一夜 ヴァンピールの会
第二夜 革命
第三夜 首の飛ぶ女
第四夜 事故
第五夜 獣の夢
第六夜 幽霊屋敷
第七夜 アポロンの首
第八夜 発狂
第九夜 オーグル国渡航記
第一〇夜 鬼女の面
・・・そのほか