宝島社文庫
もののけ本所深川事件帖 オサキ つくもがみ、うじゃうじゃ
家出した人斬り刀、化け物屋敷に棲む妖怪、
蒔絵から飛び出した猫… 物に霊が宿った“つくもがみ”が、
本所深川で起きた事件を妖狐“オサキ”とともに解決!
「妖怪より人のほうが恐いと思うねぇ ケケケッ」
大人気の妖狐オサキ・シリーズ。今回は主人公・周吉が奉公する古道具屋の鵙屋に棲む“つくもがみ”たちが、オサキと本所深川を大暴れします。辻斬り事件が相次ぐなか、鵙屋から妖刀がなくなる。店に棲むつくもがみたちは、身の潔白を証明すべく下手人捜しに乗り出した…「絵猫」。親方に勘当された簪職人の鶏太は、簪を刀と交換していった。しかし簪が包んであった木綿は、つくもがみの一反木綿で…「一反木綿」。ほか、オサキが家出する「唐傘小僧」、番頭の初恋「小桜」の全4話を収録。
※この物語はフィクションです。もし同一の名称があった場合も、実在する人物、団体等とは一切関係ありません。

高橋 由太(たかはし ゆた) プロフィール
1972年、千葉県生まれ。第8回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として、『もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ』で2010年デビュー。他の著書に『神様の見習い もののけ探偵社はじめました』(以上、宝島社文庫)、『大江戸あやかし犯科帳 雷獣びりびり』(徳間文庫)、『唐傘小風の幽霊事件帖』(幻冬舎時代小説文庫)、『ねこみせ、がやがや 大江戸もののけ横町顚末記』『神木町あやかし通り天狗工務店』『閻魔大王の代理人』(以上、幻冬舎文庫)、『つばめや仙次 ふしぎ瓦版』『契り桜 風太郎江戸事件帖』(以上、光文社時代小説文庫)、『ちょんまげ、ちょうだい ぽんぽこ もののけ江戸語り』『黒猫王子の喫茶店 お客様は猫様です』『作ってあげたい小江戸ごはん たぬき食堂、はじめました!』(以上、角川文庫)、『もののけ、ぞろり』『新選組ござる』(以上、新潮文庫)、『斬られて、ちょんまげ 新選組!!! 幕末ぞんび』(双葉文庫)、『猫は仕事人』(文春文庫)など多数。