宝島社文庫
もののけ本所深川事件帖 オサキと江戸のおまんじゅう
深川の人気菓子屋が閉店の危機!
厨房に響く謎の音の正体は……
しょきしょき…しょきしょき……
「小豆(あずき) 磨(みが)こうか
人とって噛(か)もうか」
カバー袖に
「特製オサキしおり」付き!
人気菓子屋「ゆきや」の女主人・雪は、父が亡くなって以来、客離れに悩んでいた。周吉はゆきやの奉公人として、近々開かれるまんじゅう大食い合戦で店の宣伝をすることに。だが一方で番頭の源七が商売敵に引き抜かれ、落ち込む雪は店を閉めようとする。店の看板を守るため、雪に代わってまんじゅう作りに挑む周吉。その最中、厨房から何か怪しい音が……。甘くてやさしい妖怪時代劇、第七弾!
※この物語はフィクションです。作中に同一の名称があった場合でも、実在する人物、団体等とは一切関係ありません。

高橋 由太(たかはし ゆた) プロフィール
1972年、千葉県生まれ。第8回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として、『もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ』で2010年デビュー。他の著書に『神様の見習い もののけ探偵社はじめました』(以上、宝島社文庫)、『大江戸あやかし犯科帳 雷獣びりびり』(徳間文庫)、『唐傘小風の幽霊事件帖』(幻冬舎時代小説文庫)、『ねこみせ、がやがや 大江戸もののけ横町顚末記』『神木町あやかし通り天狗工務店』『閻魔大王の代理人』(以上、幻冬舎文庫)、『つばめや仙次 ふしぎ瓦版』『契り桜 風太郎江戸事件帖』(以上、光文社時代小説文庫)、『ちょんまげ、ちょうだい ぽんぽこ もののけ江戸語り』『黒猫王子の喫茶店 お客様は猫様です』『作ってあげたい小江戸ごはん たぬき食堂、はじめました!』(以上、角川文庫)、『もののけ、ぞろり』『新選組ござる』(以上、新潮文庫)、『斬られて、ちょんまげ 新選組!!! 幕末ぞんび』(双葉文庫)、『猫は仕事人』(文春文庫)など多数。