『このミステリーがすごい!』大賞受賞作
ある日、離婚相談に美女がやってきた。
それがとんでもない日々の始まりだった。
ウイット溢れる新感覚ハードボイルド!!
現役弁護士の鮮烈なデビュー作!
「法曹関係の圧倒的ディテール、そして司法と検察、弁護の馴れ合いを糾弾する作者の筆致が、実に素晴らしい。(茶木則雄)」との評価を得た第10回『このミステリーがすごい!』大賞、大賞受賞作の文庫化です。「殺した記憶はない」と、母子殺害事件の容疑者・内尾は言った。裁判のあり方をめぐって司法と検察に異を唱えたことで、弁護士の「私」は懲戒処分を受ける。復帰して間もなく、事件で妻子を奪われた寅田が私の前に現れ、私は再び、違和感を抱えていた事件に挑むことになる。その矢先、心神喪失として強制入院させられていた内尾が失踪。さらに周囲で不可解な殺人が起こり……。現役弁護士、鮮烈デビュー作。
※この物語はフィクションです。もし同一の名称があった場合も、実在する人物、団体等とは一切関係ありません。