清少納言も恐れた知能派妖怪 牛鬼
国家を揺るがした中世の大妖怪 天狗
無銭飲食を生業とする妖怪 ぬらりひょん
古代から現代まで、妖怪画でたどる
畏れられ、敬われた 妖怪90
鳥山石燕『画図百鬼夜行』ほか
有名妖怪画&絵巻を多数収録!
アニメやゲームのキャラクターとして、現代では愛すべき人気者となっている妖怪たち。しかし、伝説や昔話に登場する妖怪の多くは、人間にわざわいをもたらす恐ろしい存在であった。なぜこのような「変化」が起こったのか。そもそも妖怪とは、いつどのようにして誕生したのか。日本の歴史と文化の陰にひそむ妖怪について、多彩な図版を交えて楽しく学べる一冊。
小松 和彦(こまつ かずひこ) プロフィール
1947年、東京都生まれ。国際日本文化研究センター名誉教授。埼玉大学教養学部教養学科卒業。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学。専門は文化人類学・民俗学。著書に『憑霊信仰論』『日本妖怪異聞録』(ともに講談社学術文庫)、『異人論』『悪霊論』(ともにちくま学芸文庫)、『百鬼夜行絵巻の謎』(集英社新書ヴィジュアル版)、『いざなぎ流の研究』『「伝説」はなぜ生まれたか』(ともに角川学芸出版)など多数。
飯倉 義之(いいくら よしゆき) プロフィール
1975年、千葉県生まれ。國學院大學大学院修了、博士(文学)。国際日本文化研究センター研究員を経て、現在、國學院大學文学部教授。専攻は民俗学・口承文芸学。世間話・都市伝説研究の一環として、怪異・妖怪文化の研究を手掛ける。著書に『鬼と異形の民俗学ー漂泊する異類異形の正体』(ウェッジ)、編著書に『ニッポンの河童の正体』(新人物往来社)、『日本怪異妖怪大事典』(共著、東京堂出版)など。