神保町の小さな名画座で
出会ったのは、映画にまつわる
謎を解き明かす“案内人”――
大学四年生の、多比良龍司はふらりと迷い込んだ名画座で、
案内人・六浦すばるに出会う。
懐かしき映画の数々と名画座を訪れる客人たちの、
“おもいで”と“謎”の物語。
東京・神田神保町。世界最大級の書店街であるこの街の裏路地には、小さな名画座『神保町オデヲン』がある。大学生の多比良龍司は、そこで出会った女性・六浦すばるに惹かれてバイトを始めることにした。彼女は映画にまつわる悩みを聞いて解決する“案内人”なのだった。映画の感動と興奮、その“おもいで”が人と人を繋いでいく。これは小さな名画座で巻き起こる、どこか温かく懐かしい物語。
※この物語はフィクションです。もし同一の名称があった場合も、実在する人物、団体等とは一切関係ありません。
※本作品は宝島社文庫のために書き下ろされました。