広島・尾道を舞台に、つくも神と茶道、
切なさと温かさが交差する再生の物語。
父の残した茶室には、
つくも神が住んでいました。
古民家カフェ「夜咄堂」で僕が出会ったのは、
黒髪の美少女とおっさん、そして犬だった。
たった一人の肉親である父親を失った、大学一年生の千尋。彼に残されたのは、父が経営していた尾道の古民家カフェ『夜咄堂(よばなしどう)』だけだった。すべてを処分しようと、夜咄堂を訪れた千尋を迎えたのは、自らを「茶道具のつくも神」だという見慣れない二人。戸惑いながらも千尋は、つくも神から茶道の指導を受け、父の思いが残された夜咄堂を続けることにするが……。切なさと温かさが交差する再生の物語。第4回ネット小説大賞 受賞作!
※この物語はフィクションです。作中に同一の名称があった場合でも、実在する人物、団体等とは一切関係ありません。
※本書は、「小説家になろう」(http://syosetu.com/)に掲載されていたものを、改稿のうえ書籍化したものです。