2017年 第15回
『このミステリーがすごい!』大賞
優秀賞受賞作
文庫オリジナルで鮮烈デビュー!
「縁見屋の娘は祟りつきや。
せやさかい、二十六の年に死ぬ」
天明の時代。京の口入屋の娘・お輪は
謎の修行者・帰燕と祟りを祓おうとする。
だがそれは、京を呑み込む災禍と繋がっていた。
「縁見屋の娘は祟りつき。男児を産まず二十六歳で死ぬ」――江戸時代、京で口入業を営む「縁見屋」の一人娘のお輪は、母、祖母、曾祖母がみな二十六歳で亡くなったという「悪縁」を知り、自らの行く末を案じる。謎めく修行者・帰燕は、秘術を用いて悪縁を祓えるというが……。縁見屋の歴史と四代にわたる呪縛、そして帰燕の正体。息を呑む真実がすべてを繫ぎ、やがて京全土を巻き込んでいく。
※この物語はフィクションです。作中に同一の名称があった場合でも、実在する人物・団体等とは一切関係ありません。