「すき焼き応援県ぐんま」のルーツに迫る!
凶賊の正体を暴く鍵は
真田信之と井伊直政の
意外な関係にあった――
読みでもあれば、食いでもある。
せりあがる闇、ひらめく剣、あたたかな人情。
今どき時代小説のフルコースだ。
高橋敏夫氏(文芸評論家・早稲田大学教授)が推薦
上州(群馬)見廻りの任についた関東取締出役(通称「八州廻り」)の藤掛右京は、ひそかに飼育された上州牛のすき焼き鍋の供応を受ける。獣肉を忌み嫌う時代に、この地にひそかに伝わるすき焼き鍋。上州沼田領を治め、また93歳まで生きて長命で知られた真田信之と隣接する高崎領を治めた井伊直政に由来するのだという。このすき焼き鍋の秘密に気づいた右京は、凶賊捕縛に立ち上がる!書き下ろし。
※この作品は史実を織り込んでいますが、あくまでフィクションです。作中に同一の名称があった場合も、実在する人物、団体等とは一切関係ありません。