謙信との一騎討ちは、本当に史実だった!
『甲陽軍鑑』が明らかにした500年目の真実
●信玄が描いていた「武田幕府」構想
●信玄の天下取りを恐れた信長の「信玄籠絡」計画
◆信玄を覚醒させた織田信長
◆戦国武将が「天下」を目指したという嘘
◆軍師・山本勘助は実在した
◆信玄と謙信の一騎討ち虚構説を嗤(わら)う
◆信玄の「武田幕府」構想とは
◆信玄上洛! そのとき信長は?
武田信玄の足跡を記した『甲陽軍鑑』は、長い間、歴史学者からその信憑性が疑われ、虚構とさえ言われてきた。しかし、国語学者の酒井憲二氏による文献学的・書誌学的研究により、今、その史料的価値が再評価されている。そこで、長らく『甲陽軍鑑』の信憑性を疑う歴史学界の論調に異を唱えてきた著者が、武田信玄の生誕500年を機に、ここで改めて『甲陽軍鑑』に記された戦国最強武将の“実像”を明らかにする。