
投資家集団「誠備」を率いて株式市場を席巻し、“兜町の風雲児”と呼ばれた伝説の相場師、加藤暠(あきら)の評伝。
かつて誠備は全国に4000人もの会員を擁し、最盛期には1000億円を優に超える資金を動かした。その人脈・金脈は、福田赳夫や中曽根康弘、小泉純一郎などの大物政治家から高級官僚、笹川良一、豊田一夫といった戦後大物右翼、最強の経済ヤクザ・石井進稲川会二代目を筆頭とする暴力団組長にまで張り巡らされ、昭和・平成の事件史に爪痕を深く刻んだ。
入手したダンボール箱数百箱の遺品・記録メモを基に、死ぬか生きるかの凄まじい仕手戦の舞台裏、株マネーと昭和・平成事件史を巡る地下水脈、天才的な相場術が精緻に明かされる。四大証券、証券取引所、そして検察当局とも真っ向から対峙し、相場の裏街道を生き急いだ、謎多き相場師の仕手戦と波乱の生涯を追う。『週刊文春』の大型連載「加藤暠“仕手の本尊”と呼ばれた男」に大幅加筆(3倍超)。心震える人物ノンフィクション! 20年にわたる追跡取材の集大成!
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