宝島社文庫
傑作! 巨匠たちが描いた小説・明智光秀
傑作!
巨匠たちが描いた
小説・明智光秀
NHK大河ドラマで注目の
明智光秀を読む!
光秀公の末裔
クリス・ペプラーさん推薦!
(「明智光秀が築いた城下町」
京都府福知山市の
特別大使・タレント・声優)
「未だ謎多き明智光秀を
様々に奇想天外な解釈で綴る
明智パラレルワールド」
2020年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』の
主人公・明智光秀。主君・織田信長に
謀反して本能寺の変を起こした。
なぜ信長を殺すに至ったのかは戦国最大の謎
ともされる。
前半生も謎に包まれた光秀は歴史時代小説家
たちのイマジネーションをかき立てる
存在でもある。
本書は吉川英治など6人の巨匠たちが光秀を
題材にとり執筆した短編小説を厳選収録した
傑作時代小説アンソロジー。
※この作品集は史実を織り込んでいますが、あくまでフィクションです。作中に同一の名称があった場合でも、実在する人物、団体等とは一切関係ありません。
目次
- 巨匠たちのイマジネーションを刺激した
武将・明智光秀
茶漬三略 吉川英治
鬼火 池波正太郎
忍者明智十兵衛 山田風太郎
明智光秀 柴田錬三郎
幽鬼 井上靖
明智光秀 海音寺潮五郎
解題 理流
吉川 英治(よしかわ えいじ) プロフィール
1892年、神奈川県生まれ。様々な職業に従事し、1914年に「江の島物語」が『講談倶楽部』に入選。1922年に東京毎夕新聞社に入社し、『親鸞記』を執筆、以後文筆業に専念する。国民的作家として、『三国志』『宮本武蔵』『私本太平記』など数々の歴史小説を手がけ、1953年に『新・平家物語』で菊池寛賞、1955年に『忘れ残りの記』で文藝春秋読者賞など、数多くの賞を受賞。没後には吉川英治国民文化振興会が設立され、吉川英治文学賞などが設けられた。1962年逝去。
池波 正太郎(いけなみ しょうたろう) プロフィール
1923年、東京生まれ。1955年、東京都職員を退職し、作家生活に入る。新国劇の舞台で多くの戯曲を発表し、1960年、第43回直木賞を『錯乱』によって受賞。1988年、第36回菊池寛賞を受賞。代表作に『真田太平記』『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』シリーズなど。1990年逝去。
山田 風太郎(やまだ ふうたろう) プロフィール
1922年、兵庫県生まれ。1947年、探偵小説誌『宝石』の懸賞募集に入選してデビュー。異色の探偵作家として活躍するが、1958年にスタートした「忍法帖」シリーズがベストセラーとなる。2001年の没後も旧作の復刊、未刊行作品の発掘が相次いでいる。『バジリスク~甲賀忍法帖~』(講談社)など、作品のマンガ化や『魔界転生』などの映画化も多数。
柴田 錬三郎(しばた れんざぶろう) プロフィール
1917年、岡山県生まれ。慶應義塾大学在学中より『三田文學』に短編を発表し、戦後、『書評』の編集長を経た後、創作に専念。1951年に『イエスの裔』で直木賞を受賞。1956年から連載を開始した『眠狂四郎無頼控』は幾度も映像化される大ヒット作となり、空前の剣豪ブームを巻き起こした。1970年に『三国志 英雄ここにあり』で吉川英治文学賞を受賞。1978年逝去。
井上 靖(いのうえ やすし) プロフィール
1907年、北海道生まれ。京都大学を卒業後、毎日新聞社に入社。1949年に『闘牛』で芥川賞を受賞。1951年に退社し、本格的な作家生活へ突入する。1958年に『天平の甍』で芸術選奨文部大臣賞、1959年に『氷壁』で日本芸術院賞、1969年に『おろしや国酔夢譚』で日本文学大賞など多数の賞を受賞する。歴史小説を得意とする一方で、自伝的小説『しろばんば』は3回映像化されている。1991年逝去。
海音寺 潮五郎(かいおんじ ちょうごろう) プロフィール
1901年、鹿児島県生まれ。國學院大學を卒業後、中学校教師を務めるかたわら創作活動に励む。1929年にサンデー毎日大衆文芸賞を受賞。のちに教職を辞し、作家生活に専念する。1936年に「天正女合戦」と「武道伝来記」で第3回直木賞を受賞。歴史小説家として、多数の作品を執筆し、1962年に刊行した『天と地と』、1967年に発表した『海と風と虹と』は大河ドラマの原作にもなった。1968年には歴史伝記文学作家としての努力と功績を称えられ菊池寛賞を受賞。1977年逝去。