宝島社文庫
この時代小説がすごい! 時代小説傑作選
日本のすべての短編時代小説から選び抜かれた
『この時代小説がすごい!』
[オールタイム]ランキング
第1位から5位まで
すべて収録!
毎年、時代小説の年間ランキングを発表してきた『この時代小説がすごい!』。時代小説読みのプロであるその選者たちが、今回短編時代小説のオールタイムベストテンを選出。日本のすべての短編時代小説から最も面白く、かつ現代の読者に読んでほしいと願うランキング第1位の「国を蹴った男」(伊東潤)をはじめ第5位までの作品を収録。時代小説を代表する名作短編が揃うアンソロジー!
※この作品は史実を織り込んでいますが、あくまでフィクションです。作中に同一の名称があった場合でも、実在する人物、団体等とは一切関係ありません。
伊東 潤(いとう じゅん) プロフィール
1960年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。外資系企業勤務後、文筆業に転じ、歴史小説や歴史に材を取った作品を相次いで発表している。『国を蹴った男』で第34回吉川英治文学新人賞を受賞。『黒南風の海 加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』で第1回本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞。『義烈千秋 天狗党西へ』で第2回歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞。『巨鯨の海』で第4回山田風太郎賞及び第1回高校生直木賞を受賞。また『巨鯨の海』は『この時代小説がすごい! 2014年版』の単行本ランキング1位獲得作品でもある。『峠越え』で第20回中山義秀文学賞を受賞。他に『城を嚙ませた男』『王になろうとした男』『天地雷動』『鯨分限』『天下人の茶』など著書多数。
笹沢 左保(ささざわ さほ) プロフィール
1930年、東京生まれ。1960年、初長編の『招かれざる客』が第5回江戸川乱歩賞候補次席となり、本格的な作家活動を開始。1961年に『人喰い』で日本探偵作家クラブ賞を受賞。代表作に「木枯し紋次郎」シリーズがある。2002年逝去。
池波 正太郎(いけなみ しょうたろう) プロフィール
1923年、東京生まれ。1955年、東京都職員を退職し、作家生活に入る。新国劇の舞台で多くの戯曲を発表し、1960年、第43回直木賞を『錯乱』によって受賞。1988年、第36回菊池寛賞を受賞。代表作に『真田太平記』『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』シリーズなど。1990年逝去。
山田 風太郎(やまだ ふうたろう) プロフィール
1922年、兵庫県生まれ。1947年、探偵小説誌『宝石』の懸賞募集に入選してデビュー。異色の探偵作家として活躍するが、1958年にスタートした「忍法帖」シリーズがベストセラーとなる。2001年の没後も旧作の復刊、未刊行作品の発掘が相次いでいる。『バジリスク~甲賀忍法帖~』(講談社)など、作品のマンガ化や『魔界転生』などの映画化も多数。
坂口 安吾(さかぐち あんご) プロフィール
1906年、新潟県生まれ。東洋大学卒業。1930年、同人雑誌「言葉」を創刊。翌年に発表した『風博士』を牧野信一に絶賛され、文壇で注目される。1946年、『堕落論』『白痴』を発表し、新文学の旗手として脚光を浴びる。1955年逝去。