『このミステリーがすごい!』大賞
2009年第7回大賞受賞作
「書きたいものを持ち、それを伝えたいという、内なるパトスを感じさせる。醜悪なテーマを正統派のサスペンスに仕立て上げた手腕を、高く評価したい」
茶木則雄(書評家)
「文章、会話、冒頭のつかみや中盤の展開など、新人とは思えぬ素晴らしい筆力だ。とりわけ人物に危機の迫るサスペンス・シーンが秀逸」
吉野仁(書評家)
臨床心理士の佐久間美帆は、勤務先の医療機関で藤木司という二十歳の青年を担当することになる。司は、同じ福祉施設で暮らしていた少女の自殺を受け入れることができず、美帆に心を開こうとしなかった。それでも根気強く向き合おうとする美帆に、司はある告白をする。少女の死は他殺だと言うのだ。その根拠は、彼が持っている特殊な能力によるらしい。美帆はその主張を信じることが出来なかったが、司の治療のためにも、調査をしてみようと決意する。
美帆は、かつての同級生で現在は警察官である栗原久志の協力をえて、福祉施設で何が起こっていたのかを探り始める。しかし、調査が進むにつれ、おぞましい出来事が明らかになる。
※この物語はフィクションです。実在する人物、団体等とは一切関係ありません。なお、本書に登場する「至誠学園」は、実在する学園とは一切関係ありません。
実在する至誠学園関係者各位にご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。
美帆は、かつての同級生で現在は警察官である栗原久志の協力をえて、福祉施設で何が起こっていたのかを探り始める。しかし、調査が進むにつれ、おぞましい出来事が明らかになる。
※この物語はフィクションです。実在する人物、団体等とは一切関係ありません。なお、本書に登場する「至誠学園」は、実在する学園とは一切関係ありません。
実在する至誠学園関係者各位にご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。