各紙誌で話題『最後の証人』シリーズ作品
横領弁護士の汚名をきてまで、
恩義を守り抜いて死んだ男の心情を描く「本懐を知る」など、
骨太の人間ドラマと巧緻なミステリー的興趣が、
見事に融合した極上の連作短編集。
13万部突破の法廷ミステリー『最後の証人』著者の作品! 県警上層部に渦巻く嫉妬が、連続放火事件の真相を歪める「樹を見る」。出所したばかりの累犯者が起こした窃盗事件の真実を抉る「罪を押す」。同級生を襲った現役警官による卑劣な恐喝事件に、真っ向から対峙する「恩を返す」。東京地検特捜部を舞台に、“検察の正義”と“己の信義”の狭間でもがく「拳を握る」。横領弁護士の汚名をきてまで、恩義を守り抜いて死んだ男の真情を描く「本懐を知る」。骨太の人間ドラマと巧緻なミステリー的興趣が見事に融合した、『このミス』大賞作家による傑作検察ミステリー連作集です。
※この物語はフィクションです。もし同一の名称があった場合も、実在する人物、団体等とは一切関係ありません。
目次
- 第一話 樹を見る
第二話 罪を押す
第三話 恩を返す
第四話 拳を握る
第五話 本懐を知る
柚月 裕子(ゆづき ゆうこ) プロフィール
1968年、岩手県生まれ。第7回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞を受賞し、『臨床真理』にて2009年にデビュー。2013年、『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞受賞。2016年、『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞受賞。
【著書】
『臨床真理』(宝島社文庫)
『最後の証人』(宝島社文庫)
『検事の本懐』(宝島社文庫)
『検事の死命』(宝島社文庫)
『蟻の菜園 ―アントガーデン―』(宝島社文庫)
『パレートの誤算』(祥伝社文庫)
『朽ちないサクラ』(徳間書店)
『ウツボカズラの甘い息』(幻冬舎)
『孤狼の血』(角川文庫)
『あしたの君へ』(文藝春秋)
『慈雨』(集英社)
『合理的にあり得ない 上水流涼子の解明』(講談社)
『盤上の向日葵』(中央公論新社)
【共著】
『「このミステリーがすごい!」大賞10周年記念 10分間ミステリー』(宝島社文庫)
『5分で読める! ひと駅ストーリー 降車編』(宝島社文庫)
『もっとすごい! 10分間ミステリー』(宝島社文庫)
『5分で読める! ひと駅ストーリー 夏の記憶 東口編』(宝島社文庫)
『ほっこりミステリー』(宝島社文庫)
『5分で読める! 怖いはなし』(宝島社文庫)
『5分で読める! ひと駅ストーリー 猫の物語』(宝島社文庫)
『5分で読める! ひと駅ストーリー 旅の話』(宝島社文庫)
『10分間ミステリー THE BEST』(宝島社文庫)
『警察アンソロジー 所轄』(ハルキ文庫)
『猫が見ていた』(文春文庫)