法律を逆手にとり、女が挑んだ
戦慄の完全犯罪!
日本の法律では失踪してから7年間を経ても発見されなければ、死者とみなすことができる――。偶発的に夫を殺した祐子。彼女は遺産を相続するため、愛人とともに遺体を自宅の地下室に隠す。夫の家族には蒸発を装うが、義母が雇った探偵が真実に迫ろうとしていた。そこで祐子たちは、警察が公開している身元不明者のリストに目をつけ……。驚愕のトリックがあなたを襲う。
※この物語はフィクションです。実在する人物、団体等とは一切関係ありません。
- 改題・加筆修正して、2012年10月04日に宝島社文庫『七年待てない 完全犯罪の女』を発売しました。
目次
- プロローグ 夫の遺体を探す女
第一章 和彦が消えた日
第二章 演技と探偵
第三章 不確かな依頼者たち
第四章 人は七年で死ぬ
第五章 不確かさの解釈
第六章 包囲網
第七章 木は森に隠せ、遺体は遺体に隠せ
第八章 権堂の撤退
終章 速贄の森
エピローグ 裏切りの代償