死亡成立まであと七年。
夫殺しの美人妻は逃げ切れるのか!?
「女としてあるに越した事の無い美貌を
初めていらないと思いました。」
たんぽぽ(芸人)
『このミステリーがすごい!』大賞受賞作家による、完全犯罪を企てる女の攻防を描いたサスペンス・ミステリーです。失踪から七年後に認定される「失踪宣告」。夫は死亡扱いになり、まっとうに保険金を受け取ることができる――。偶発的に夫を殺してしまった祐子は、不倫相手の男とともに、遺体を地下室に隠すことに。遺産を受け取るため、捜索願まで届け出て家出を装うが、息子の失踪に疑問を抱いた義母が探偵を雇い、真実に迫る!義兄の不穏な動き、夫の本当の姿……次々と露呈する予想外の事態を、祐子は乗り切ることができるのか?
※この物語はフィクションです。もし同一の名称があった場合も、実在する人物、団体等とは一切関係ありません。
目次
- プロローグ 夫の遺体を探す女
第一章 和彦が消えた日
第二章 演技と探偵
第三章 不確かな依頼者たち
第四章 人は七年で死ぬ
第五章 不確かさの解釈
第六章 包囲網
第七章 木は森に隠せ、死体は遺体に隠せ
第八章 権堂の撤退
終章 速贄の森
エピローグ 裏切りの代償