書籍

精神病棟40年

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著者:時東一郎 著/織田淳太郎 解説・構成
発売日:2012年2月10日
価格:1,430円(税込)

判型:四六判
ページ数:238P
ISBN:978-4-7966-8698-3

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痙攣して全身が一気に硬直する「電気ショック」の懲罰、
「この人間のクズが!」と怒鳴り散らす看護人、
一瞬にして私を無力にさせる劇薬投与の恐怖、
埃まみれの天井裏を這ってまで自由を求めた脱走劇、
牢名主の患者と女性看護師との院内SEX……


無縁社会で生きた40年超――
私が見て、体験したすべてを語ろう。


精神病棟での生活40年超――現在も精神病棟に暮らす61歳の時東一郎さん。精神病棟での暮らしは実に44年を数えます。人生のほとんどを閉鎖された病棟で過ごした時東さんはいったい何を見て、何を体験してきたのでしょうか。2度にわたる脱走劇、院内での恋愛、妄想、いじめ、薬物投与、病院の隠蔽体質――時東さんが見て、体験したすべてを赤裸々に語りつくします。

目次

  • 時東一郎 略歴

    1章 最後の脱走劇、そしてG病院への永久収容

    2章 無縁社会に捨てられた人びと

    3章 私を幻惑させたオンナたち

    4章 閉ざされてゆく社会復帰への道

    5章 それでもまた、春はやってくる

    エピローグにかえて

時東 一郎(ときとう いちろう) プロフィール

1951年、M県S市生まれ。16歳のときに統合失調症を発症し、都内の病院に収容される。2度の脱走劇、入退院を繰り返し、1973年にはF県G精神病院に強制転院。このとき22歳。以来、40年近くもの歳月を同病院で過ごす。そのG病院が2011年に廃院となり、X県のB精神病院に転院した。精神病棟生活は、実に45年を数える。

時東 一郎 の他の作品

織田 淳太郎(おだ じゅんたろう) プロフィール

1957年北海道生まれ。早稲田大学卒業後、週刊誌記者として長く巨人軍を取材。独立後はノンフィクション作家として活躍、スポーツ全般及び精神医療、スピリチュアリズムのジャンルで作品を発表している。著書に『巨人軍に葬られた男たち』(宝島SUGOI文庫)、『コーチ論』(光文社新書)、『精神病棟40年』(宝島SUGOI文庫)ほか多数。

織田 淳太郎 の他の作品

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