テーマは権力とカネ
鬼検事から「闇会社の守護神」へと
転じた男の生々しい証言。
ベストセラー『反転』の著者が
さらに深く語った10時間!
バブルはあれよあれよという間にやってきて、みんなが浮かれている間に通り過ぎていってしまったので、いったいなにが実際に起きていたのかよくわからなかったという人も多い。まして、当時を知らない若い人は、ITバブルで多少「似た感じ」を味わったかもしれないが、本書を読めばまるで規模が違うことを思い知るだろう。「一万円札が百円玉のように扱われていた」という表現が誇張でもなんでもなかった時代の証言!
目次
- まえがき 田中森一
文庫版付記
第1章 あぶく銭
第2章 闇紳士愛
第3章 アウトロー魂
第4章 敗戦処理
第5章 怨念捜査
あとがき 夏原武
田中 森一(たなか もりかず) プロフィール
1943年長崎県生まれ。定時制高校を経て岡山大学法文学部在学中の1968年に司法試験に合格、71年に検察官任官。大阪地検、東京地検特捜部などで活躍した後1987年退官、88年弁護士に転身。2000年に石橋産業手形詐欺事件の被疑者として、許永中とともに東京地検特捜部に逮捕・起訴され、上告棄却となり服役中。自伝的著書『反転』(幻冬舎)がベストセラーとなる。
夏原 武(なつはら たけし) プロフィール
1959年千葉県生まれ。大学中退後、アウトローな世界に。ピアノ教師、建設コンサルタント、運送業などさまざまな職種を経て業界紙記者、編集者に。フリーランスになり、別冊宝島を中心に裏社会・裏経済などのルポを執筆。主な著書に『現代ヤクザのシノギ方』(宝島社文庫)、『バブル』(田中森一との共著、宝島SUGOI文庫)など。『クロサギ』『逃亡弁護士』(以上小学館)、『伝説の頭 翔』(講談社)などの漫画原作も手がける。