近所の初詣からお札参りまで!
目からウロコの参拝常識
密かにブームになっている神社・寺院めぐり。しかし、神社、寺院とひと口にいっても、その違いを説明するのは難しいのです。結婚式や葬式以外ではなかなか触れることが少なく、身近なはずなのに、知らないことばかり。参拝のとき、「手を叩くのは神社?それともお寺?」と迷った経験を持つ人も少なくないはず。そこで、この本では、神社とお寺の参拝常識からその由来まで、基本のキを説明します。
この商品は、2007年06月08日に発売された、宝島社新書『神社とお寺の基本がわかる本』を改訂し、文庫化したものです。
目次
- 第一章 参詣からお祭りまで知っておきたい基本
設備の由来と参拝のルール「神社編」
◆神社境内の基本的な構成
意外と知らない神社の設備
◆人々が生活する俗世と神域とのボーダーライン 「鳥居」 ◆俗人の進入禁止を
あらわす 「注連縄」 ◆禊を行って身を清める 「手水舎」 ◆神と人を結ぶ「参道」は端を歩くのが礼儀 ◆神様のお使い「狛犬」はバビロニアのライオン像がルーツ ◆神様を呼び出す役割をもつ「鈴」 ◆「お賽銭」は単なる寄付ではなく祓いの儀式のひとつ
意外と間違えやすい神社での参拝のルール
◆神様がいる本殿は立入禁止! ◆参拝は二拝二拍手一拝、拍手は右手をずらすのがルール ◆伊勢神宮は八度拝八開手、出雲大社は二拝四拍手一拝 コラム*なぜ稲荷神社と八幡神社は全国にあるの? コラム*御霊信仰と天神様
設備の由来と参拝のルール「寺院編」
細かい作法を要求されないのが寺院での参拝
◆拍手を打たないのが寺院での参拝のルール ◆神社と違って基本的には御本尊を見て参拝できる
仏教アイテムを極めて、とりあえず格好から入る!
◆参拝時にさり気なく数珠を出すのがツウ ◆眠らない生き物と考えられた魚が語源の「木魚」 ◆煩悩を取り除く「密教法具」 ◆最低限知っておきたい基本の仏具三点セットの意味 ◆豪華な袈裟もよく見ると、ハギレを縫い合わせてつくっている ◆托鉢の鉢は鉄か陶器製が基本で、石製は仏のもち物
・・・ほか
第二章 神社&寺院“ツウ”になるすすめ
仏像の違いを知ってディープな拝観を!
仏像拝観のポイントとは?
◆仏像の違いを知る◆釈尊と釈迦如来は違うもの
如来像のバリエーションを見分ける
◆出家後の悟りを開いた釈尊をモデルにしたのが釈迦如来 コラム*釈迦如来に見られる三十二相八十種好とは? ◆釈迦如来の脇侍・文殊菩薩と普賢菩薩 ◆将来、如来になることが約束された弥勒菩薩(如来) ◆絶大な信仰を寄せられる阿弥陀如来 ◆阿弥陀如来の脇侍・観世音菩薩と勢至菩薩 ◆現世利益を約束する薬師如来 ◆すべての仏の頂点に立つ大日如来
菩薩のバリエーションの見分け方
◆さまざまな姿で人を救う観世音菩薩 ◆如来不在の間、衆生を救う地蔵菩薩
・・・ほか
第三章 神道と仏教の歴史を知る
お寺と神社の違い
神社とお寺、どちらも拝んでいいの?
◆神道ではこの世のすべてが「神」になり得る ◆いちばん偉い神は天照大神 ◆神々の系統は天津神と国津神に分かれる ◆祖霊信仰と結びついた日本の仏教 ◆願いごとに合わせて参拝する神様を選ぶ
独自の社殿建築にこだわった神道
神社がこだわった三つの特徴
◆高床式倉庫がルーツの神社建築 ◆瓦は用いない、御神体は決して公開されないのが鉄則!
その昔、神社と寺は同居していた
・・・ほか
巻末情報●いざ巡礼の旅へ出かけよう
まずは身近な巡拝から~七福神めぐり~
◆七福神めぐりのはじまり ◆七福神の紹介 ◆七福神めぐりの基本
一生に一度は行きたいお伊勢参り
◆鎌倉時代にはじまる伊勢参りブーム ◆伊勢神宮の縁起 ◆千年以上続く毎朝四時間かけてのお供えの儀式 ◆「神宮」の呼び名は、元来、伊勢神宮だけに許されたもの ◆三~五百億円かけて行われる式年遷宮
弘法大師と歩く四国八十八カ所霊場めぐり
◆四国零場めぐりだけが「お遍路さん」と呼ばれる ◆最近のお遍路さん事情 ◆お遍路さんならではの特殊な用語 ◆揃えておくべき道具について ◆お接待を受けたときには、「南無大師遍照金剛」と唱えるのが礼儀