アグネスの逮捕を許すな!
香港デモの逮捕者1万人超
12歳の少女を押し倒して制圧
深圳との境に反テロ訓練施設
「捕まるのは怖い。
しかし逮捕を恐れて
言葉を失うほうがもっと怖い!」
2020年9月24日、香港紙『蘋果日報』(アップルデイリー)の創業者である黎智英はこうツイッターにのせた。「香港は自由のための戦いの最前線にいます。香港が失敗した場合、中国共産党は、残りの世界の道徳を書き換える方法を手に入れます」
チベット、ウイグル、そして香港。中国共産党の強権政治が、人々から主権と自由を奪っている。これ以上、世界は正しい道徳を失ってはならない。
6月30日、香港国家安全維持法が施行された。
それ以降、香港人は不当な沈黙を強いられている。
中国共産党を批判した場合、彼らには逮捕が待っている。
そして、最悪の場合、終身刑が言い渡されることもある。
悔しい思いに駆られている香港人。
いま、香港で何が起こっているのか。
本書では、その香港人の生の声を伝える。
小川 善照(おがわ よしあき) プロフィール
1969年佐賀県生まれ。東洋大学大学院博士前期課程修了。社会学修士。1997年から週刊ポスト記者として、事件取材などを担当。『我思うゆえに我あり』で、第15回小学館ノンフィクション大賞の優秀賞を受賞。雨傘運動以来、香港へ精力的に足を運び「Forbes」「日刊ゲンダイ」などの連載でその様子を綴っている。主な著書に『香港デモ戦記』(集英社新書)がある。
五味 洋治(ごみ ようじ) プロフィール
1958年、長野県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、中日新聞東京本社入社。韓国・延世大学校に語学留学の後、ソウル支局、中国総局勤務。その後10カ月間ジョージタウン大学にフルブライト留学。現在は東京新聞論説委員。著書に『金正恩 狂気と孤独の独裁者のすべて』(文藝春秋)、『生前退位をめぐる安倍首相の策謀』(宝島社新書)など。
渡邉 哲也(わたなべ てつや) プロフィール
作家・経済評論家。1969年生まれ。日本大学法学部経営法学科卒業。貿易会社に勤務した後、独立。複数の企業運営などに携わる。大手掲示板での欧米経済、韓国経済などの評論が話題となり、2009年『本当にヤバイ! 欧州経済』(彩図社)を出版。欧州危機を警告して大反響を呼んだ。内外の経済・政治情報のリサーチや分析に定評があり、さまざまな政策立案の支援から、雑誌の企画・監修まで幅広く活動を行っている。
著書に『「中国大崩壊」入門』『「新型コロナ恐慌」後の世界』『2030年「シン・世界」大全』(以上、徳間書店)、『今だからこそ、知りたい「仮想通貨」の真実』(ワック)、『GAFAvs.中国』(ビジネス社)など多数。