一緒にいたい。
だから――
本当のことは言えなかった。
「秘められた、小さな恋の切なさ。
みずみずしい文章の中にあるハラハラする
展開、恋愛だけに留まらない、
いろんな魅力が詰まってます!」
八重洲ブックセンター 内田俊明
自分が女の子だということを言えないまま、近所の大学生・行成(ゆきなり)との友情を育むマサキ。その小さな胸の中で生まれた恋心は、どうしようもないほどに膨らんでいた。そんなマサキに中学受験と、行成との別離の日が近づいてくる。別れの前に、ずっと隠していた秘密と本当の想いを行成に告げようと決めるのだが……。ままならない現実と、抑えきれない想い。淡く儚い、恋のゆくえ。
※この物語はフィクションです。作中に同一の名称があった場合でも、実在する人物、団体等とは一切関係ありません。