宝島社新書
セ界恐慌 プロ野球の危機を招いた巨人と阪神の過(あやま)ち
セ・リーグ凋落(ちょうらく)の原因は
4番をコロコロ変える巨人、
捨て試合ができない虎にあり!
2005年にセ・パ交流戦が始まって以降、2009年以外すべてパ・リーグが勝ち越し、今年もパ・リーグが圧勝した。すっかり弱くなってしまったセ・リーグだが、いったいその原因はどこにあるのか?また、この苦境を脱却するにはどうしたらいいのか?こうした歪んだ状況を、球界きっての論客である野村克也が鋭く分析・解説する。セ・パ両リーグで監督を経験し、両リーグのことを熟知している著者だからこその視点で大胆に語りつくす。
※本書に掲載のデータは、2015年10月21日現在のものです
野村 克也(のむら かつや) プロフィール
1935年、京都府生まれ。54年に京都府立峰山高校を卒業後、南海ホークス(現福岡ソフトバンクホークス)へテスト生として入団。3年目に正捕手に定着し、4年目に初めて本塁打王のタイトルを獲得。65年に戦後初の三冠王になったのをはじめ、MVP5回、首位打者1回、本塁打王9回、打点王7回、ベストナイン19回、ダイヤモンドグラブ賞1回などタイトルを多数獲得。70年からは選手兼任監督となる。その後、「生涯一捕手」を宣言し、ロッテオリオンズ、西武ライオンズに移籍。80年に45歳で現役を引退、解説者となる。89年に野球殿堂入り。90年にヤクルトスワローズの監督に就任し、4度のリーグ優勝、3度の日本一に導く。99年から3年間、阪神タイガースの監督、2002年から社会人野球のシダックス監督、06年から東北楽天ゴールデンイーグルスの監督を歴任。10年に再び解説者となる。20年2月11日、虚血性心不全のため逝去。享年84。おもな著書に『阪神タイガース暗黒時代再び』『読売巨人軍 黄金時代再び』『野村克也の「菜根譚」』『嫌われ者の流儀 組織改革と再生(竹中平蔵と共著)』『阪神タイガースの黄金時代が永遠に来ない理由』『セ界恐慌 プロ野球の危機を招いた巨人と阪神の過ち』『由伸・巨人と金本・阪神 崩壊の内幕』『野村克也100の言葉』『巨人軍 非常事態宣言』『巨人・阪神 失敗の本質』『野村克也が選ぶ 平成プロ野球 伝説の名勝負』『イチローの功と罪』『プロ野球 堕落論』(いずれも宝島社)など多数。