プロ野球再建策を野村が緊急提言!
怠慢プレーにダラダラ試合、
ID野球以前の采配――
”実力”なき
原・巨人独走の
茶番劇を斬る!!
今季の巨人は、原辰徳が監督に復帰し、FAで丸佳浩を獲得するなど大補強を行った。その効果もあって、5年ぶりのリーグ優勝が確実視されている。それはひとえに、他の5球団のだらしなさが原因といえる。このように、巨人の独走を許し、緊張感のないシーズンになってしまった要因は何なのか? 以前から野村克也が「今のプロ野球はつまらない」「評論する気も起きない」と嘆いているように、現在のプロ野球をつぶさに検証してみると、さまざまな問題が浮き彫りになってくる。そこで、球界一の論客・野村克也が、球界の問題点をあらゆる角度から洗い出し、プロ野球の未来に向けて大胆な再建策を提言する。
野村 克也(のむら かつや) プロフィール
1935年、京都府生まれ。54年に京都府立峰山高校を卒業後、南海ホークス(現福岡ソフトバンクホークス)へテスト生として入団。3年目に正捕手に定着し、4年目に初めて本塁打王のタイトルを獲得。65年に戦後初の三冠王になったのをはじめ、MVP5回、首位打者1回、本塁打王9回、打点王7回、ベストナイン19回、ダイヤモンドグラブ賞1回などタイトルを多数獲得。70年からは選手兼任監督となる。その後、「生涯一捕手」を宣言し、ロッテオリオンズ、西武ライオンズに移籍。80年に45歳で現役を引退、解説者となる。89年に野球殿堂入り。90年にヤクルトスワローズの監督に就任し、4度のリーグ優勝、3度の日本一に導く。99年から3年間、阪神タイガースの監督、2002年から社会人野球のシダックス監督、06年から東北楽天ゴールデンイーグルスの監督を歴任。10年に再び解説者となる。20年2月11日、虚血性心不全のため逝去。享年84。おもな著書に『阪神タイガース暗黒時代再び』『読売巨人軍 黄金時代再び』『野村克也の「菜根譚」』『嫌われ者の流儀 組織改革と再生(竹中平蔵と共著)』『阪神タイガースの黄金時代が永遠に来ない理由』『セ界恐慌 プロ野球の危機を招いた巨人と阪神の過ち』『由伸・巨人と金本・阪神 崩壊の内幕』『野村克也100の言葉』『巨人軍 非常事態宣言』『巨人・阪神 失敗の本質』『野村克也が選ぶ 平成プロ野球 伝説の名勝負』『イチローの功と罪』『プロ野球 堕落論』(いずれも宝島社)など多数。