要求を呑まなければ
本殿を爆破する―――
靖國神社に届いた爆破予告。
この国を守るため公安警察は
爆破を阻止しようと奔走する。
靖國神社にドローンが落ちた。犯行声明に記された犯人の要求は〈A級戦犯の分祀〉〈竹島と尖閣諸島の領有権の放棄〉〈慰安婦と徴用工への賠償金の支払い〉の三つで、日本政府が応じなければ靖國の本殿を爆破するという。犯行は反日団体の手によるものか。未曾有の事態に世情は混乱、ネットは炎上し、日韓関係は一触即発の危機に。公安警察は犯行グループへの関与が疑われる重要参考人として、対馬出身の大学生・清水に目をつけるが――。国の在り方、個の在り方を問う傑作サスペンス!
※この作品はフィクションです。もし同一の名称があった場合も、実在する人物、団体等とは一切関係ありません。
- 文庫化し、加筆修正して、2016年10月06日に宝島社文庫『警察庁最重要案件指定 靖國爆破を阻止せよ――』を発売しました。