出落ちのようなこのダジャレタイトルに
騙されてはいけない!!
緻密に計算された
ミステリなのである。
――大矢博子(書評家)
真知の部屋を突然訪ねてきた見知らぬ男は、
半年前に事故で亡くした恋人との秘密を知っていて……
ある夜、八木沼真知の部屋を見知らぬ男が訪ねてきた。初対面にもかかわらず、彼はなぜか真知の昔からのあだ名や好物を知っていた。一方、周囲で不可解なことが起きているのに気付く美門玲二。どうやら眠っている間に、別人格が勝手に行動しているようなのだ。本来交わるはずのない二人の運命を結び付けるのは、半年前のとある転落事故――。真知は恋人を失ったその事故について調べ始める。
※この物語はフィクションです。作中に同一の名称があった場合でも、実在する人物・団体等とは一切関係ありません。