宝島社文庫
傑作! 名手たちが描いた小説・鎌倉殿の世界
安部龍太郎 「木曽の駒王/奥州征伐」
山本周五郎 「義経の女」
岡本綺堂 「修禅寺物語」
火坂雅志 「幻の将軍」
永井路子 「覇樹」
坂口安吾 「安吾史譚 源頼朝」
歴史時代小説書評サイト人気No.1「時代小説SHOW」管理人・理流さん推薦!
兄弟や一族さえも絶滅させねば生きられぬ
荒ぶる鎌倉武士の血と魂を描出した傑作ぞろい!
NHK大河ドラマで注目の「鎌倉殿」の人間模様を読む!
日本史上初の武士政権・鎌倉幕府を開いた源頼朝と、
その死後最高権力者となった北条義時を取り巻く世界を名手たちが描き出す!
---------【収録作品】---------
安部龍太郎「木曽の駒王」 平氏打倒の一番乗りを果たした木曽義仲の無念
「奥州征伐」 頼朝に滅ぼされた義経と奥州藤原氏の誤算
山本周五郎「義経の女」 愛する夫と暮らす義経の娘に、父を誅した頼朝から招きが……
岡本綺堂「修禅寺物語」 非業の第2代将軍源頼家を巡る史実と幻
火坂雅志「幻の将軍」 第4代将軍を夢見た平賀朝雅の野望の行方は?
永井路子「覇樹」 頼朝なき鎌倉幕府を守るため非情の采配を振る北条義時
坂口安吾「安吾史譚 源頼朝」 イノチに執着する人間・頼朝の実像とは?
2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の主人公は鎌倉幕府第2代執権・北条義時。打倒平氏を果たし、史上初の武士政権(幕府)を 打ち立てた源頼朝に仕え、頼朝の死後も「13人の合議制」のリーダーとして幕府を強固な組織とした。しかしその道のりは、謀略・謀反・暗殺など、身内同士で血を流し合う陰惨なものだった。その過程の人間模様を描いた、時代小説の名手たちによる傑作を集めたアンソロジー。
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安部 龍太郎(あべ りゅうたろう) プロフィール
1955年、福岡県生まれ。久留米高専卒。図書館勤務等を経て小説家に。1990年、日本通史を小説で俯瞰する短編集『血の日本史』で注目を集める。同書と1994年発表の『彷徨える帝』で山本周五郎賞候補になった。2005年に『天馬、期ける』で第11回中山義秀文学賞を受賞。2013年に『等伯』で第148回直木賞を受賞。
山本 周五郎(やまもと しゅうごろう) プロフィール
1903年、山梨県生まれ。本名、清水三十六(さとむ)。横浜市立尋常西前小学校卒業後、東京・木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。関東大震災後、復職せずに文学修業に努める。1943年、『日本婦道記』が第17回直木賞の候補に推されるが辞退。その後も毎日出版文化賞、文藝春秋読者賞に推されるが辞退。代表作に『樅ノ木は残った』『青べか物語』など。1967年逝去。
岡本 綺堂(おかもと きどう) プロフィール
1872年、東京生まれ。東京日日新聞の記者として働きながら執筆を始め、1891年に同紙に小説「高松城」を連載。1911年に発表した戯曲『修禅寺物語』が出世作となる。他に『鳥辺山心中』『番町皿屋敷』など、生涯に196篇の戯曲を残す。コナン・ドイル「シャーロック・ホームズ」シリーズに着想を得て執筆を開始した小説『半七捕物帳』は、後の「捕物帳」の嚆矢となり、多くの作家に影響を与えた。1939年逝去。
火坂 雅志(ひさか まさし) プロフィール
1956年、新潟県生まれ。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経て1988年に『花月秘拳行』で作家デビュー。2007年に上杉景勝の家臣、直江兼続の生涯を描いた『天地人』で第13回中山義秀文学賞を受賞し、2009年にNHK大河ドラマの原作となる。代表作に『覇商の門』『黒衣の宰相』など。2015年逝去。
永井 路子(ながい みちこ) プロフィール
1925年、東京生まれ。東京女子大学卒業後、1949年に小学館に入社し、編集に携わりながら歴史小説を書く。1964年に『炎環』で第52回直木賞を受賞。1984年に菊池寛賞を受賞。1988年に『雲と風と』で吉川英治文学賞を受賞。
坂口 安吾(さかぐち あんご) プロフィール
1906年、新潟県生まれ。東洋大学卒業。1930年、同人雑誌「言葉」を創刊。翌年に発表した『風博士』を牧野信一に絶賛され、文壇で注目される。1946年、『堕落論』『白痴』を発表し、新文学の旗手として脚光を浴びる。1955年逝去。