自殺未遂により植物状態となった弟の過去を探るうち、
少女漫画家の姉は記憶の迷宮に迷い込む。
意外な結末と静謐な余韻が胸を打つ
サスペンス・ミステリー。
『チーム・バチスタの栄光』(海堂尊著)以来の、選考委員が満場一致で選んだ第9回『このミス』大賞受賞作です!朝日時代小説大賞でも『忍び外伝』で大賞を受賞。新人賞二冠を果たすという大型新人の登場です。
少女漫画家の和淳美は、植物状態の人間と対話できる「SCインターフェース」を通じて、意識不明の弟と対話を続けるが、淳美に自殺の原因を話さない。ある日、謎の女性が弟に接触したことから、少しずつ現実が歪みはじめる。映画「インセプション」を超える面白さと絶賛された、謎と仕掛けに満ちた物語。
※この物語はフィクションです。もし同一の名称があった場合も、実在する人物、団体等とは一切関係ありません。
- 文庫化して、2012年01月13日に宝島社文庫『完全なる首長竜の日』を発売しました。