カメラマン志望の千佳、認知症を患った妻の介護に専念する靖史。
廃墟に棲む記憶を失くした男、白骨化死体……。
寂寥とした筆致が沁みわたる、ホラー・サスペンス
メディアで話題の『このミステリーがすごい!』大賞受賞作品『完全なる首長竜の日』映画化決定!乾緑郎、待望の作品です。恋人との関係に終止符を打ち、美術モデルのアルバイト先で出会った新垣と新たな関係を築こうとする千佳。認知症を患った妻の介護に専念すべく、デザイナーの職から身を引いた靖史。人里離れた廃墟と化したホテルに棲む、記憶を失った男。3人の記憶と現実が交差してひとつのファインダーに収まったとき、世界は、見事な反転を見せる!
※この物語はフィクションです。もし同一の名称があった場合も、実在する人物、団体等とは一切関係ありません。
- 加筆修正して、2013年09月05日に宝島社文庫『海鳥の眠るホテル』を発売しました。