急増する、セックスが副業の「貧困女子」
シングル女性の3人に1人が“援交”予備軍
風俗店では応募女性の7割が不採用
供給過剰な女たち
一人暮らしする独身女性の3人に1人が貧困状態(年間の可処分所得112万円未満)にある現代の日本。「性風俗」や「援助交際」は、非正規雇用で低収入のまま働く女性たちの「副業」として一般化している。女性の著しい供給過多により、風俗店では応募女性の7割が不採用、20~30代女性の半分は売春しても1万円以下――腹をくくってカラダを売る道を選んでも、安く買い叩かれ、もしくは買い手がつかず、貧困から抜け出せない現実がある。本書は現代の性風俗・援助交際を知る入門書であると同時に、カラダを売る女性たちから、現在の社会を読み取ろうという試みでもある。
目次
- はじめに
序章 女子大生と貧困 3人に1人が売春予備軍
売春取材の現場に現れたのは、慶應大卒一流企業のOLだった
学費と生活費を捻出するには、カラダを売るしかない
女子大生が水商売や風俗で働くのは、もはや一般的
…ほか
第1章 副業としてのセックス 貧困ライン8万5000円
「正規採用になったら援助交際はしません」
バナナだけを食べて生きる非正規雇用の女性
都内在住ならば月給17万円、時給910円が貧困ライン
…ほか
第2章 風俗志願者が増え続ける理由 採用率30パーセント
高収入求人サイトが風俗流入者を掘り起こしている
AV女優は女性たちの人気職種になった
「お金のため」にAV出演する女性は年々減少
…ほか
第3章 個人売春の現在 援交目的が9割
セックスを売り歩く元アイドル
セックスイコール仕事、セックスイコールお金
人格障害の女性は風俗業から排除される
…ほか
第4章 セックス市場の価格相場 都心と地方の価格差1.6倍
売春相場は5000円単位で変動する
未成年買春の時効は3年、初犯なら罰金50万円
80年生まれはセックス市場の超VIP待遇世代
…ほか
おわりに