金持ち、勝ち組、既得権者ばかりが得をする詭弁と、それを後押しする大マスコミ。
「常識」として社会に蔓延し日本をダメにする“嘘八百”の虚実を指摘する。
瀕死の日本経済、先の見えない不況と雇用不安、拡大する格差、地方の崩壊、学力低下が招く国力の衰退……。日本をここまでダメにしたのは、政治家や富裕層がついてきた数々の「嘘」。金持ちだけが得をし、既得権者の地位がますます磐石のものになるような情報を、為政者やマスコミが後押しするように蔓延させている構造が出来上がっているのです。本書は、そんな日本に「常識」としてまかり通っている「嘘」の虚実に切り込みます。
目次
- はじめに――問題意識
第1章 金持ちの嘘が日本人を蝕む
経営側の一方的な論理が通った製造業の派遣解禁
自信を失うと外国のイデオロギーを従順に受け入れる日本人
二枚舌で進めた小泉・竹中ラインの経済政策
…ほか
第2章 金持ちの嘘で日本経済が沈む
規制緩和と民営化は本当に経済を上昇させるか
国民が総中流化したほうが経済はよくなる
貧富の差が大きいほうが社会は活性化するのか
…ほか
第3章 金持ちの嘘で日本がダメになる
福祉ばかりすると経済が伸びない?
ゆとり教育が目指すのはアメリカ型社会
地方の再建には教育のレベルアップが必要
…ほか
第4章 金持ちの嘘にだまされないために
嘘を嘘と見抜くための「メディアリテラシー」
金持ちの嘘に対抗するための選択肢
親の格差を子どもに伝播させない
…ほか
あとがき