エコノミストと宗教学者が語る
脱成長のススメ!
少子化、資本の海外逃避、消費欲の下落……日本の経済が成長する芽は、かぎりなくゼロに近づいてきました。エコノミストの大半や経済紙誌は認めようとしませんが、今後、日本人は脱成長の時代を生きることになります。本書は、ベストセラー『日本の10大新宗教』の著者・島田裕巳氏と、同じくベストセラー『すべての経済はバブルに通じる』の著者で気鋭の経済学者・小幡績氏による異色の対談。20世紀型の成長神話と日本人はいかに手を切るべきか?下り坂社会の到来、成長にすがらない勇気と幸福について語ります。
目次
- まえがき 小幡績
第1章 成長神話の終わり
金融以外の世界も金融化してしまった
実体経済で成長できないから金融で稼ぐ
日本の輸出力が欧米を圧倒した理由
…ほか
第2章 政治家と官僚の下り坂
自民党は「成長」の終わりに気づいていたか?
自民党を支えた創価学会の下り坂
民主党の議員は大企業のサラリーマン
…ほか
第3章 経済学の下り坂
経済学バブルとケインズ
危機を救えない経済学は役立たずになったのか?
ゲーム理論はもっともらしい神話?
…ほか
第4章 大学の下り坂
大学はなぜ金融危機で莫大な損失を出したのか
日本の大学は“振り込め詐欺”のようなもの?
ロースクールの失敗が象徴するもの
…ほか
第5章 職業の下り坂
大学卒業が「マイナスの学歴」になる
博士号よりも看護師、薬剤師の資格
99%の人は才能もガッツもない
…ほか
第6章 お金の下り坂
みんな、お金を遣わないことに慣れてきた
高齢者マネーで内需は拡大できるか?
移民政策よりも中国人観光客
…ほか
第7章 脱成長を生きる発想
頑張らないと不安になる人、ならない人
テレビがなくなればYouTubeもなくなる
すでにある豊かさをどう利用していくか?
…ほか
あとがき 島田裕巳