証言1・4
橋本vs.小川
20年目の真実
「破壊王」を破滅に追い込んだ
プロレス史上最大の事件
ついに明かされる
黒幕の正体!
90年代のプロレス業界において“最大の謎”といわれるのが1999年1月4日、新日本プロレス・東京ドーム大会で行われた橋本真也vs.小川直也の一戦。小川が橋本を殴る、蹴るなどのシュートを仕掛けたような展開になり結果、橋本はリング上で醜態を晒すことに。結局、無効試合となったが試合後、長州、佐山らがリングに上がり新日本vs. UFO勢が睨み合いになった。猪木の黒幕説が最有力だが、現在もプロレスファンの間で語り継がれる最後にして最大の“疑惑の試合”。この試合から20年。深層を当事者、関係者が証言する。
目次
- はじめに ターザン山本
第1章 小川を「取り巻いた」男たち
第2章 橋本を「守った」男たち
第3章 橋本を「見守った」レスラーたち
第4章 橋本vs小川「至近距離」の目撃者たち
前田 日明(まえだ あきら) プロフィール
1959年、大阪府生まれ。77年に新日本プロレス入門。将来のエースを嘱望され、イギリスに「クイックキック・リー」のリングネームで遠征。第一次UWFに参加したのち、新日本にカムバックしたが、87年11月の「長州力顔面蹴撃事件」で解雇される。88年の新生UWF旗揚げを経て、91年にリングスを設立。99年2月、アレクサンドル・カレリン戦で現役を引退。現在はYouTube「前田日明チャンネル」を開設し、元レスラーや関係者との対談などを公開。チャンネル登録者数24万人超(2024年6月現在)の人気を博している。
佐山 聡(さやま さとる) プロフィール
1957年、山口県生まれ。75年に新日本プロレスに入門し、76年、プロレスデビュー。海外武者修行を経て、81年にタイガーマスクとしてデビュー。その華麗な動きで一大プロレスブームをつくりあげ、新日本の黄金時代を支えた。83年、人気絶頂のさなかに引退。翌年、第一次UWFに参戦。「シューティング(現・修斗)」の旗揚げを経て、98年にアントニオ猪木率いる「UFO」に参加し、小川直也を指導。99年4月、UFO離脱。2005年には「ストロングスタイルプロレス」を設立し、初代タイガーマスクとして現在も活躍中。23年7月には新武道「神厳流総道」を発表。
武藤 敬司(むとう けいじ) プロフィール
1962年、山梨県生まれ。1984年、新日本プロレスに入門。海外修行中、グレート・ムタとしてアメリカでブレイク。帰国後は武藤とムタ、二つの顔を使い分け、闘魂三銃士の一角として1990年代を代表するトップレスラーに。2002年、全日本プロレスに電撃移籍し、オーナー兼社長となる。2013年に全日本を離れ新団体「WRESTLE-1」を旗揚げ。まだまだ業界を代表する現役選手として、精力的に興行を展開し続ける。
村上 和成(むらかみ かずなり) プロフィール
1973年、富山県生まれ。1995年に和術慧舟會に入門。1997年にモーリス・スミスと対戦し注目され、PRIDE・1に出場。その後、アントニオ猪木率いるUFOに入団し、新日本プロレスに参戦した。 2000年の「メモリアル力道山」で橋本真也を急襲し、「平成のテロリスト」と称されるように。小川直也と袂を分かってからは、バトラーツやZERO-ONEに参戦するかたわら、ビッグマウス・ラウドを旗揚げし、社長に就任。新日本にも再び参戦を果たした。2018年現在はフリーとして活躍中。