証言 長州力
「革命戦士」の虚と実
因縁の19人が告白――
“カテエ”男の
ベールを剥ぐ!
2019年6月26日に引退するプロレスラー
長州力の実像に迫る。盟友、ライバル、
関係者など長州と濃密な関係にあった
人たちによるタブーなしの証言集。
アマレス時代に天下を獲った男が雌伏の
時を経て、“噛ませ犬発言”でブレイク。
時代の寵児となり、その後も
プロレス界の「ど真ん中」に
立ち続けた不世出のレスラーが
関係したエポックな事件の真実。
噛ませ犬発言、新日本プロレス
クーデター事件、ジャパンプロ設立、
前田日明との遺恨、現場監督で
新日本黄金期、WJ旗揚げ、
そして猪木との愛憎――。
黙して語らない男の「革命とカネ」全内幕。
目次
- はじめに ターザン山本
第1章 “革命戦士”の目撃者たち
第2章 ジャパンに“夢”を抱いた男たち
第3章 長州政権に“翻弄”された男たち
第4章 地獄の“ど真ん中”WJの男たち
第5章 出戻り長州を“嫌悪”した男たち
詳細 長州力 完全年表
前田 日明(まえだ あきら) プロフィール
1959年、大阪府生まれ。77年に新日本プロレス入門。将来のエースを嘱望され、イギリスに「クイックキック・リー」のリングネームで遠征。第一次UWFに参加したのち、新日本にカムバックしたが、87年11月の「長州力顔面蹴撃事件」で解雇される。88年の新生UWF旗揚げを経て、91年にリングスを設立。99年2月、アレクサンドル・カレリン戦で現役を引退。現在はYouTube「前田日明チャンネル」を開設し、元レスラーや関係者との対談などを公開。チャンネル登録者数24万人超(2024年6月現在)の人気を博している。
ミスター高橋 ( みすたーたかはし ) プロフィール
1941年、神奈川県生まれ。山本小鉄の誘いで72年に新日本プロレスに入団し、草創期からレフェリーとして活躍。長らく外国人の世話係も務めた。98年、引退。2001年に『流血の魔術 最強の演技 すべてのプロレスはショーである』(講談社)を上梓し、プロレス業界に一石を投じた。著書に『悪役レスラーのやさしい素顔』(双葉文庫)、『知らなきゃよかったプロレス界の残念な伝説』(宝島社)など。
大仁田 厚(おおにた あつし) プロフィール
1957年、長崎県生まれ。1973年、全日本プロレスに入団。左膝蓋骨粉砕骨折が原因で1985年に引退。1989年にFMWを旗揚げし、デスマッチ路線で大ブレイク。「涙のカリスマ」と称される。1995年、弟子のハヤブサと川崎球場で闘い2度目の引退。その後、復帰、引退を繰り返す。1999年1月4日の佐々木健介戦で新日本プロレスに初参戦。2000年7月30日には長州力との電流爆破マッチを実現させた。2001年7月、参議院議員選挙に当選。2017年10月、通算7度目の引退試合。2018年9月28日、ボランティアレスラーとして7度目の復帰を果たした。
藤原 喜明(ふじわら よしあき) プロフィール
1949年、岩手県生まれ。72年に新日本プロレスに入門。新人時代からカール・ゴッチに師事し、のちに“関節技の鬼”と呼ばれる。84年に“テロリスト”としてブレイク。同年7月からは第一次UWFに移籍し、スーパータイガー、前田日明らと、UWFスタイルのプロレスをつくりあげる。その後、新生UWFを経て、91年には藤原組を設立。2007年に胃がんの手術をするも無事生還し、いまも現役で活躍中。
金本 浩二(かねもと こうじ) プロフィール
1966年、兵庫県生まれ。栗栖正伸トレーニングジムを経て、90年、新日本プロレス入門。メキシコ武者修行からの帰国後、92年に3代目タイガーマスクとなるも、自身のスタイルとのギャップに苦しみ、1年ともたず覆面を脱ぐ。相手を真っ向から叩き潰すスタイルで、とくに対抗戦では他団体のジュニア選手に恐れられた。2013年、限定出場を続けていた新日本を退団。以降、フリーとして他団体に参戦。現在も活躍を続ける。