「あの時は(アックスボンバーを)
受けてやるってね。
たまたま当たりどころが悪かったのか、
言語障害が半年くらいあったのかな」
因縁の13人が証言する
“最大のカリスマ”の光と影
プロレス界「最大の謎」を猪木本人に問う!
クーデター 舌出し失神 UWF 1・4事変 新日本身売り
アントニオ猪木が語った
「猪木イズム」と「闘魂継承」
●力道山の「劣等意識」「怒り」「非常識」
●G・馬場が「オマエはいいよなあ」の謎
●佐山と前田は人との出会いに恵まれなかった
●「飛龍革命」で足りなかった藤波のセンス
●Uインターとの対抗戦、武藤敬司への不満
●“1・4事変”新日本の幹部から怒りの電話
●今のプロレスは強くない人間がスターに ほか
アントニオ 猪木(あんとにお いのき) プロフィール
1943年、神奈川県生まれ。13歳からブラジルに渡り、コーヒー農園で過酷な労働に従事していたが、60年に力道山にスカウトされ日本プロレスに入門。同年9月の大木金太郎戦でデビュー。66年、東京プロレスを設立するも3カ月で破産し日プロに復帰。ジャイアント馬場とのタッグチーム「BI砲」で活躍したが、71年にクーデター事件を起こし日プロ追放。翌72年に新日本プロレス旗揚げ。「燃える闘魂」と称され、異種格闘技戦、IWGP戦などでプロレス黄金時代を築く。98年、引退。2013年から参議院議員(2期目)を務めたが、19年6月26日に政界引退。22年10月、死去。
佐山 聡(さやま さとる) プロフィール
1957年、山口県生まれ。75年に新日本プロレスに入門し、76年、プロレスデビュー。海外武者修行を経て、81年にタイガーマスクとしてデビュー。その華麗な動きで一大プロレスブームをつくりあげ、新日本の黄金時代を支えた。83年、人気絶頂のさなかに引退。翌年、第一次UWFに参戦。「シューティング(現・修斗)」の旗揚げを経て、98年にアントニオ猪木率いる「UFO」に参加し、小川直也を指導。99年4月、UFO離脱。2005年には「ストロングスタイルプロレス」を設立し、初代タイガーマスクとして現在も活躍中。23年7月には新武道「神厳流総道」を発表。
前田 日明(まえだ あきら) プロフィール
1959年、大阪府生まれ。77年に新日本プロレス入門。将来のエースを嘱望され、イギリスに「クイックキック・リー」のリングネームで遠征。第一次UWFに参加したのち、新日本にカムバックしたが、87年11月の「長州力顔面蹴撃事件」で解雇される。88年の新生UWF旗揚げを経て、91年にリングスを設立。99年2月、アレクサンドル・カレリン戦で現役を引退。現在はYouTube「前田日明チャンネル」を開設し、元レスラーや関係者との対談などを公開。チャンネル登録者数24万人超(2024年6月現在)の人気を博している。
天龍 源一郎(てんりゅう げんいちろう) プロフィール
1950年、福井県生まれ。大相撲を経て、76年に全日本プロレスに入団。87年「龍原砲」結成。その後「天龍同盟」を結成し一大ブームを起こすも、90年にSWSへ移籍。92年、WARを設立後は新日本プロレスに参戦。98年にフリー。2010年から天龍プロジェクトで活動。三冠ヘビー級王座、IWGPヘビー級王座に輝き、日本人で唯一BI砲からピンフォール勝ちを収めたレスラー。15年11月15日、両国国技館で引退。
蝶野 正洋(ちょうの まさひろ) プロフィール
1963年、アメリカ・ワシントン州生まれ。84年、新日本プロレスへ入門。同年10月、越谷市民体育館の武藤敬司戦でデビュー。87年に海外遠征し、帰国後は“闘魂三銃士”として活躍。得意技はケンカキック、STF。G1クライマックスは、第1回大会をはじめ、前人未到のV5を達成し、「夏男」と称された。nWoジャパンを設立して一大ムーブメントを起こし、その後、TEAM2000を結成。92年にNWA世界ヘビー級王座、98年にIWGPヘビー級王座を奪取。2010年からフリー。