“どんでん返しの帝王”が魅せる殺人×音楽×謎解き
この指は、引き金を引く指じゃない。鍵盤に触れる指だ。
盲目のピアニスト・榊場に因縁をつけたライターが銃殺された。
容疑者にされ窮地に立った榊場を、岬洋介は救えるのか!?
2016年11月。盲目ながら2010年のショパンコンクールで2位を受賞したピアニスト・榊場隆平はクラシック界の話題を独占し人気を集めていた。しかし、「榊場の盲目は、自身の付加価値を上げるための芝居ではないか」と絡んでいたフリーライターが銃殺され、榊場が犯人として疑われてしまう。事件は深夜、照明の落ちた室内で起きた。そんな状況下で殺人ができるのは、容疑者のうち、生来暗闇の中で暮らしてきた榊場だけだと警察は言うのだ。窮地に追いやられた榊場だったが、そんな彼のもとに、榊場と同様ショパンコンクールのファイナルに名を連ねたあの男が駆けつける――!
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