立ち読み

「村上春樹」大好き！

SOLD OUT

著者：別冊宝島編集部編
発売日：2012年4月5日
価格：713円(税込)

判型：文庫判
ページ数：269P
ISBN：978-4-7966-9789-7

『風の歌を聴け』から
『1Q84』まで、主要作品の解説と、
村上春樹のクロニクル［年譜］付！

ハルキ・ワールドを深く読み解き、さらなる発見に出会える
ファンブックの決定版！

『風の歌を聴け』から『1Q84』、そして『小澤征爾さんと、音楽について話をする』まで、村上春樹の代表作品解説と詳しいクロニクル（年譜）を網羅し、村上春樹をめぐる新しい発見に満ちた最高のファンブックです。これから村上春樹を読んでみたい人、これまでずっと読み続けてきた人、誰もが必読！不思議な多面体・ハルキワールドにハマったごく普通の読者たちが、恋愛、音楽、友人、世界……などのキーワードを切り口に「村上春樹」の魅力を熱く語った決定版！

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この商品は、2004年09月29日に発売された、宝島社文庫『「村上春樹」が好き！』を増補、改訂、改題したものです。

文庫版に寄せて　　　池内紀

ハルキワールド・ウォーキング　Special Selection
　1　『ノルウェイの森』の風景
　2　『世界の終り』の風景
　3　『羊をめぐる冒険』の風景
　4　『1Q84』の風景
　＋α　『1Q84』の読み深め方――ここがポイント

物語の森へ分け入る　村上春樹代表作品解説
　長編小説
　　「風の歌を聞け」
　　「1973年のピンボール」
　　「羊をめぐる冒険」
　　「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」
　　「ノルウェイの森」
　　「ダンス・ダンス・ダンス」
　　「国境の南、太陽の西」
　　「ねじまき鳥クロニクル」
　　「スプートニクの恋人」
　　「海辺のカフカ」
　　「アフターダーク」
　　「1Q84」

　短編小説
　　「中国行きのスロウ・ボート」
　　「カンガルー日和」
　　「螢・納屋を焼く・その他の短編」
　　「回転木馬のデッド・ヒート」
　　「パン屋再襲撃」
　　「TVピープル」
　　「レキシントンの幽霊」
　　「神の子どもたちはみな踊る」

　エッセイ
　　「村上朝日堂」
　　「遠い太鼓」
　　「やがて哀しき外国語」
　　「ポートレイト・イン・ジャズ」
　　「ポートレイト・イン・ジャズ2」

　翻訳小説
　　「グレート・ギャツビー」
　　「ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック」
　　「心臓を貫かれて」
　　「月曜は最悪だとみんなは言うけれど」
　　「CARVER'S DOZEN レイモンド・カーヴァー傑作選」
　　「最後の瞬間のすごく大きな変化」
　　「誕生日の子どもたち」

　対談集
　　「小澤征爾さんと、音楽について話をする」
　　「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」

『海辺のカフカ』を旅する
　「世界でいちばんタフな15歳」になるために、「予言」を埋め込まれた少年は家を出た
　行く先は四国。図書館から森の中へ。少年は戻れるのか
　東京から、高速夜行バスで四国・高松へ
　閲覧室は、世界のくぼみのような場所だった
　「そして君は図書館の一部になる」
　森の中には、太古の暗い魔術を思わせるものがある
　〈入口の石〉を開けたとき、何が起こったのか？
　僕はいろんな場所に降る雨のことを思う

クロニクル・ハルキワールド
　時代の喧噪から遠く離れて、消えゆく声に耳を澄ます。それが春樹文学だ

不思議な多面体ハルキワールドにハマッてしまった僕たち・私たち
　14のキーワードを切り口にして春樹文学の全体像に迫る
　料理
　　胃袋ではなく、違う何かを満たそうとする「僕」の食事風景　　　長谷川英子
　　ハルキワールド・ウォーキング　　　定方哲史
　　　［そば処総本家小松庵］

　場所　
　　讃岐のうどん屋と地下鉄とノモンハンあえて具体的な3つの「場所」を巡るメモ　　　大竹ノリオ　　
　　ハルキワールド・ウォーキング
　　　［新宿センタービル北側のベンチ］

　音楽
　　文章を武器に闘う作家が登場させる自己治癒と自己定義のための音楽たち　　　坂元祐作
　　ハルキワールド・ウォーキング
　　　［new DUG］

　手紙
　　「書いて、受け取る」という手紙のスタイルが、双方の救いになることもある　　　スズキエミ
　　ハルキワールド・ウォーキング
　　　［早稲田大学文学部34-151教室］

　スポーツ　
　　思索を深めるための基礎体力づくりを孤独な自己完結型スポーツで養う　　　伊藤彰芳
　　ハルキワールド・ウォーキング
　　　［香櫨園の海水浴場］
　…ほか
　
村上春樹の「ことば」
　やさしいのに深い宇宙隠れた意味の豊かさを知ろう
　「街」を「青春」を「恋」を「人生」を村上春樹はこう描く
　街
　　街は「僕」に馴染んではこない。ライフスタイル＝「風景」か

　女性
　　対照的なタイプの女性たちも同じ場所で繋がっている

　友人
　　自分に壁を作る「僕」にとって、友人とは喪失と孤独を強調させるメタファーか

　セックス
　　生の一部としての死に肉迫するクールで精密な描写

　人生
　　「人生」という演歌的フレーズがもっとも似合わない「僕」の人生
　…ほか